2009年11月25日水曜日

22~23日「札掛まるごと森体験!」を実施しました

 
11月22~23日に「札掛まるごと森体験!」を実施しました。
 
参加者である6組11人のうち、リピーターの方も多かったです。
  
 
今回は、「丹沢自然保護協会」「丹沢のみどりを育む集い」
 
「丹沢大山自然再生委員会」などと共同で森林作業をするため
 
ちょっと早めの10:30の集合でした。
 
 
まずは森林作業として「間伐体験」をしていただきました。
  

  間伐作業をした人工林
   

 
間伐とは、木が成長して混みあってしまった人工林の
    
上部が折れている木や曲がって生えている木などを間切りをすることで
  
将来有望な木々によく光が当たるようになったり、
 
風通しがよくなり病気が少なくなる、といった
  
健全な林をつくっていくための作業です。
     

    
 
ちゃんとまっすぐ倒せるように、ロープで引っ張りながら切っていきます。
 
もちろん、ロープを引っ張っている人は倒れる前に避難します。
  
  
 
   
 
子どもも自分一人だけで数本切り倒してしました。がんばったね!
 
がんばりすぎて、次の日身体の節々が痛くなっている人もいたようです(^^)
 
体験前に少し降っていた雨も、体験中にはまったく降らず、
 
予定の時刻まで無事に行うことができました。
  
  
車で森の家へ移動した後、
 
この日いっしょに間伐をした自然環境保全センターの職員である
 
山中さんと羽太さんに「丹沢のみどりを育む集い」や
 
「丹沢大山自然再生委員会」などの話を聞く時間をとりました。
 
   
話の終わるころにはもう外はうす暗くなり出していました。
 
この季節、16:30にもなればもう「ナイトウォーク」ができる時間です!
  
さっそくみんなで夜(夕方?)の森へ散策に行きました。
  
 
森を通る暗い道をのんびりと歩きます。
 
日が暮れてすぐなので、ムササビが動いている時間です。
 
頭の上の木を探して見たり、耳を大きくして音を探したり…
 
暗闇の中では参加者の顔を見ることはできませんが、
 
みんなが五感のアンテナを張り巡らせているのが感じられました。
 
 
夜の森から帰ってきたら、みんなで夕食づくりです。
 
  
 
今回は女性が多いこともあり、あっという間にご飯ができあがりました!
 
とても手際がよく、次の日のお米もタイマーセットしてくれていました。
 
お米の固さや豚汁の味も絶妙でしたね!
 
おかげで私は少し食べ過ぎてしまいました(^^)
 
  
2日目は朝食後、札掛森の家の理事長で
 
丹沢自然保護協会の理事長もしている中村から
 
丹沢に棲む動物や丹沢の抱える問題などについての話をしました。
 
 みんな熱心に話を聞いているので、時間もちょっとオーバーしました。
  
 
丹沢について知ってもらったあとは、
 
実際に自然の中に入り、一日のんびり散策をしました。
 
前日の曇天が嘘のように晴れ渡り、
 
イロハモミジをメインに、紅く色づいた紅葉がとてもきれいでした。
    
   

陽に透かした紅葉がとても印象的でした
 
  

道中、バラバラになったスギの実が落ちていました。
  
昨日見られなかったムササビの食痕のようです。
  
 

真ん中の細長いものが種子です。この種子を動物は食べます。

  

まだまだ新しい食痕だったので、
 
昨日の夜中待っていたら見られたかもしれないですね。

 
   
一人ひとり、お気に入りの葉っぱなどを拾いながら歩いていましたが、
 
歩いてまだ30分もたたないうちに、袋がいっぱいになった子も。
 
 
お気に入りがいっぱいだよ!
 
  
 
散策の途中で、参加者が親子のシカを発見してくれました!
 
少しの間じっとして、みんなでシカとにらめっこです。
   
 
「ほら!前の斜面のところにいるよ!」
 
 
  
「見つけた!」
 
  
 
「林業体験や夜の森の散策は、普段の生活ではまったくやらない
ことなので、昨日1日は別世界にでも入ったような感じを持った。」
 
「丹沢の昔と今の違いが理解できました。」
 
「こんなにゆっくりペースで歩いたのはひさしぶりで新鮮でした。」
  
 
みなさんの日頃の行いのおかげか、天気も大きく崩れずに
 
気持ちよく行事を実施することができました。
 
今回、丹沢の話をする機会を多めに盛り込んでみましたが、
 
うれしいことに、アンケートの中にもそのことが多く書かれていました。
 
多くの方が丹沢の現状に関心をもってくれたようなので、
 
これからもうまく組み込んでいきたいと思います。
  
   
林道の紅葉の様子
  
 
札掛には緑の葉をつけた木もまだまだあり、
 
もうしばらくは朱色メインの紅葉は楽しめそうです。
  
自然の景色は日々変化していきますので、
 
季節の移ろいを感じに、また札掛に来てみてくださいね。
 
きっとまた新しい発見がありますよ!
 
 
(はらしま)
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この行事は不定期に実施しております。
 
次回は 3月下旬に予定しています。
※日程が決まり次第、ブログに掲載します。
 
詳しくは札掛森の家までお問い合わせください。
Tel : 0463-75-4896 Fax : 0463-75-4897
  
他にもいろいろな自然体験を行っております!詳しくは下記リンクへ!
http://fudakake-morinoie.jp/news/
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2009年11月18日水曜日

7日「札掛ナイトウォーク」実施しました

 
11月7日に「札掛ナイトウォーク」を実施しました!
 
この日はリピーター含む3組9人で行いました。
 
 
18:00を回ると、あたりはもう真っ暗です。
  
「さぁ、夜の森へ繰り出すぞ!」
  
と、森の家のゲートまで行ったところですぐに動物の気配が!
 
明かりを当ててみるとそこにはニホンジカがいました!
  
光の当たった目が白く光っています。
  
じ~~~っとこちらを見つめた後に、山の上へと消えていきました。
  
 
前日にムササビを確認したところにはいなかったため、
 
定点でちょっと長めに動物を待ってみることにしました。
  
すると…
 
「すぐ後ろで何かがずっと叫んでたよ!」
 
「木の上からグルルルッっと鳴き声が…」
 
「ムササビが上を横切りました!」
 
「何か、小さな動物が目の前を走ってったよ!」
 
 
なんだかこの夜はいろいろな動物が動き回っていたようです。
 
特に、シカはすぐ近くで警戒音を出し続けていました。
 
寝床の近くに私たちが居座ったから困っていたのかな?
 
ごめんね。ゆっくりと寝る邪魔をしちゃったね。
 
  
これは前日に見たムササビ。目に光が反射しています。
 
 
  
帰り際、大きなモミの森で少しのんびりする時間をとりました。
 
遠い外灯の光がモミの木のシルエットを映し出します。
  
遠くでコウモリの鳴く声が聞こえてきます。
 
何十年、何百年と時間を重ねてきたモミの木たちと
 
同じ夜の時間を少しだけ共有することができました。
 
 
「夜に森に入ると、また雰囲気が違いますね。」
 
「自然な夜の暗さ(明るさ?)と静かさを感じました。」
 
 
暗い夜の森にすむ動物を1人で待つ時間を毎回とっているのですが、
 
いつも2人以上でないと怖くていられなかった常連の子も、
 
ついに1人でも待つことができるようになりました!
  
今回動物がたくさん出てきたのは、
 
全員が静か~に待つことができたおかげかもしれないですね。
 
「今度は寝袋にくるまって寝転がる…なんてできるかな?」
 
という希望も出ています。面白そうですねぇ!
 
次回から希望者は寝袋持参でかまいません(笑)
 
ぜひまたいっしょに札掛の夜の時間を過ごしましょう。
 
お待ちしております!
 
 
(はらしま)
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この行事は原則毎月第2土曜日に実施しております。
  
次回は 12月12日(土)です。
  
ご希望の方は他の日程でも開催いたします。
森林ボランティアをされた方は、施設の宿泊利用もできます。
 
詳しくは札掛森の家までお問い合わせください。
Tel : 0463-75-4896 Fax : 0463-75-4897
  
他にもいろいろな自然体験を行っております!詳しくは下記リンクへ!
http://fudakake-morinoie.jp/news/
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2009年11月14日土曜日

7日「はじめての森林ボランティア」実施しました

 
11月7日に「はじめての森林ボランティア」を実施しました!
 
今回は、フリーペーパー「メトロエイジ11月号」に取り上げられたこともあり
 
参加者が多く、9組21人の大所帯で森に入りました!
 
 
メトロエイジ11月号 
 
   
東京周辺の地下鉄に置いてあるそうです。
 
もしも機会があったら見てみてくださいね。
   
 
さて、下の写真はこの日の作業の一場面です。
 
この日はどんな作業をしたと思いますか?
 
※写真をクリックすると大きく見れますよ!
    
 
リスやムササビの寝床探し?
  
どこまで木を登れるか挑戦中?
 
いやいや違います。
 
これは「枝打ち」をするためにハシゴに登っているところです。
 
 「ヒノキのにおいが気持ちいい…」
  
と、ゆったりしている時間もあったので、
 
「作業しながらの森林浴」も正解かもしれません(^^)
    
  
木は広い範囲に葉っぱを出すために枝を出します。
 
その枝が生えていた場所には枝の跡(節(ふし))が残ります。
 
しかし、節がたくさんついている木はあまり高く売れません。
 
なので、できるだけ節が多く残らないように、
 
枝を早いうちに切り落とす「枝打ち」作業が必要なのです。
  
 
  
みんな一生懸命に枝を打っていきます。
 
ハシゴに登るのが不安な人や手の空いた人には、
 
防護ネット巻きや間伐などもしてもらいました。
  
中には、「休憩しましょ~~!」
 
というこちらの声も届かないくらい夢中でやっている人も。
   
 
「子どもより大人の方が夢中になっちゃいました!」
 
「伐採した木を森に置いておくことも意味があるんですね。」
 
「今回の枝打ちだけでも、森がこんなにも明るくなるんですねぇ!」
 
 
この日は作業する人数が多かったため、
 
手入れ後の森の変化がはっきりとあらわれ、実感しやすかったようです。
  
そしてその分、作業にも力が入ったみたいですね。
 
  
この日枝打ちしたヒノキが立派な材木になるまでには
 
まだあと数十年はかかります。
 
みなさんがこの木を材木として使うことは難しいとしても、
 
手入れをしたり、見に来ることはいつでもできます!
 
ぜひまた森を実感しに来てみてくださいね。
  
お待ちしております!
 
  
(はらしま)
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この行事は原則毎月第2土曜日に実施しております。
 
次回は12月12日(土)です。
  
グループでの体験をご希望の方は、お好きな日程での開催も可能です。
森林ボランティアをされた方は、施設の宿泊利用もできます。
詳しくは札掛森の家までお問い合わせください。
 
Tel : 0463-75-4896 Fax : 0463-75-4897
 
他にもいろいろな自然体験を行っております!詳しくは下記リンクへ!
http://fudakake-morinoie.jp/news/
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2009年11月12日木曜日

※ ヤビツ峠~門戸口(青山荘) 間の登山道が通行止めになっています

  
ヤビツ峠から門戸口(青山荘)へ抜ける登山道周辺では現在、
 
斜面が崩れないように治山工事をしています。そのため、
  
10月19日~翌年2月下旬の間、
 
この登山道は通行止めとなっています。
※ 2010年5月に通行止め解除となりました
 
詳しい場所はこちらの地図を参考にしてください。
ヤビツ峠と青山荘を繋ぐ灰色の道です。
  
青山荘方面へ抜けたい方は、県道70号線をお使いください。
  
 
この情報やその他登山道情報を詳しく知りたい方は、
自然環境保全センターへお問い合わせください。
Tel : 046-248-6682(内線 210)
  

※ 県道70号線の夜間通行止め延長について

 
現在行われている県道70号線の平日夜間通行止め期間が延長しました。
 
11月20日まで平日夜間(21:00~5:00)
 
全面通行止めになります。
 
この時間帯のみ菜の花台~ヤビツ峠 間の通り抜けが出来ません。
 
ただし、土日は工事をしていないため、夜間も通行できます。
 
詳しい場所の地図は下記リンクを参考にしてください。
  
 
来館の際は、通行時間にご注意ください!
 
 
※詳しい情報が欲しい方は、平塚土木事務所へお問い合わせください。
Tel : 0463-22-2711
 

2009年11月5日木曜日

ばばんっ!!

森の家の近くの散策路脇で見つけました。

まんじゅうにきな粉をまぶしたようで美味しそうです。

そしてこのキノコかなりでかい!

空き缶と比べてもこの通り・・・↓↓

調べてみるとどうやら

コガネタケという名前のキノコのようです。(多分)

漢字で書くと黄金茸。

名前も姿形も立派なキノコです。

(きむら)

2009年11月3日火曜日

ぶるぶるぶる

実に寒い朝でした。

寒さに震えながら温度計を見ると3℃!!!

間違いなく今秋一番の冷え込みです・・・。

大山を見るとうっすらと雪が積もっていました。

札掛の地に長年住んでいる丹沢ホームの人曰く、

この時期に大山に雪が降るのはうん十年ぶりらしいです。

今年の冬は寒くなるのでしょうか・・・
丹沢ホームから見る白い大山

拡大図

(きむら)

2009年11月2日月曜日

紅葉の見ごろ

  
今日は冷たい雨が1日降り続けています。
 
この雨で紅葉が一段と進むかもしれないですね。
 
 
  
「札掛の紅葉はいつごろですか?」
 
と、お客さんによく質問されます。
  
「紅葉の見ごろ」…この判断がなかなか難しい!
 
なぜなら、人によって好みの色合いが違うからです。
 
文字の通りの「紅葉(モミジ)」の見ごろは例年11月中旬以降になります。
 
しかし、黄色く色づく木々はもう見ごろを迎えています。
 
そして早い木はもう葉っぱを落としています。
 
なので、やはり「見ごろ」は自分で確かめるのが一番だと思います!
  
 
参考までに、10月22日の吊り橋からの紅葉です。

   
 
11月1日の紅葉はこんな感じです。

 
この1週間でだいぶ葉っぱが落ちました。
 
その分、朱色が増えてきましたね。
 
 
  
 
森の家前のアカシデは見ごろを迎えています。

モミジも少しずつ色づいてきています。
 
 
ちなみに、
 
私は黄色い葉っぱ(黄葉)が多いころが好きなので、
 
私の中での「見ごろ」は少し前から迎えています。
 
「黄葉」も「紅葉」も「コウヨウ」といいますが、
 
今はどちらも混ざっていてきれいですよ!
 
色合いが気になる方はぜひ実際に足を運んでみてくださいね。
 
お待ちしております!
 
 
(はらしま)